人生がしんどいのでデカい般若心経を見に行った
さくらこうもりと申します。
突然ですが人生ってしんどくないですか?
なので、とある場所に向かいました。
なんでもここには「世界一大きな般若心経」があるとのこと。
見たい。
デカい般若心経を見たら心が救われるかも。
ということで鈍行で4時間ほどかけ、やって参りました。
【境内へ】
閑静な敷地内。
なんとこちらの龍雲寺は全面「写真撮影・SNS投稿OK」なのだそう。
令和の心遣い!
正門をくぐると…
いきなり見事な枯山水が。
愛知万博の日本庭園を手掛けた造園士が作ったという「無量寿庭」。
閑静な敷地内で、波も立てずに白砂を湛える。
拝観ルートはこちらの本堂から始まるらしい。
が、障子は閉まりきっている。
これ開けていいの?
中でお坊さんが法会してたらどうしよう。キレられないかな。
お経のトーンからいきなりキレたらちょっと面食らってしまうかもしれない。
大丈夫でした。
そこには神々しい観音様の御姿が。
奥に進むと…
静観。
窓からの日、後光の如し。
【更に奥へ】
一旦外に出て、池泉回遊式庭園「清浄庭」へ。
立派な石灯籠。綺麗な回廊。
趣が止まらない。
高さ約15mの滝。
しかし流れる水の勢いは優しく、まるで湧水のようだった。
鯉、でかっ!
更に奥に進むと再び室内へ。
ここには色彩豊かな「地獄極楽図」が展示されている。
失礼しま〜す…
「ゴハイカンアリガトウゴザイマス!!!」
何!?!?
「コチラハ地獄極楽図デス。写真撮影等ゴジユウニ…」
音声ガイド。
一瞬、絵の中の閻魔大王に怒鳴られたのかと思った。
心臓に悪い。
地獄極楽図を抜けると大きな畳張の部屋が。
そして遂に…
これが、世界一巨大な般若心経。
この大きさ。
16m×4mの大迫力。
この般若心経はダウン症の書家、金澤翔子さんが書き上げたもので、一文字が人間の顔より大きいというすごいスケールの作品だ。
その一文字一文字にどれほど切なる思いが込められているか、私などには到底想像しうるものではないのだろう。
ほえ〜
なんか…なんか…
来てすみません…
そのあまりに圧倒的なたたずまいは私に、自分という人間の小ささと卑しさを痛感させ、結果その場から逃げるように退散するに至った。
【まとめ】
心を救ってもらうつもりで行ったのがなんか申し訳なくなるほど、魅力に溢れた場所だった。
静かな境内にお寺とは思えないほど沢山の見所が詰まっているその様はさながら異世界の扉を開けたようで、煩悩が洗われるような気がした。
でも、
帰り道で食べた煩悩はとても美味しかった。